カナダ留学やワーキングホリデーを一度経験すると「この国に住みたい!」と思う方もたくさんいらっしゃいます。職歴や学歴などから永住権につなげていくSkilled Worker(技能移民)で永住権を取得していく方は多くいますが、実はそれ以外にも住む地域によって優遇される永住権取得のプログラムがあります。ここでは今さまざまなところで評判の良さが広がっている留学先のケロウナからすぐ近く、田舎町バーノンの移住プログラムをご紹介します!
永住権取得プログラム「Rural and Northern Immigration Pilot」について
この田舎町の移住プログラムは「Rural and Northern Immigration Pilot」と呼ばれるコミュニティ主導の永住権取得を目指すプログラムです。参加している地域での生活、そして就労を希望する外国人労働者が永住権取得をできるようにするものです。バンクーバーやトロントなど人気の移住先だけでなく、カナダの地方の街に移住することができるように進められているプログラムです。
田舎でも不便なく住みやすい街、バーノン(Vernon)
このプログラムはカナダ全土で11の田舎町を対象としていて、その中の一つにこのバーノン(Vernon)というオカナガン地域にある街があります。バーノンはケロウナから車で約40分のところにあり、公立カレッジのオカナガン・カレッジ(Okanagan College)があるため、留学から現地就職、そして永住権取得へというプランが立てられます。きれいな湖や山が近く、自然の近い田舎町で、カナダ現地の生活をたくさん味わうことができる地域です。
このプログラムで永住権を取るために必要なこと
永住権取得には4つの必要条件があり、全てを満たしていく必要があります。
1.申請対象
- 認められる職歴があること、もしくはバーノンで公立のPost-secondary(高等教育後)の学校を卒業すること=オカナガン・カレッジのバーノンキャンパスがこれに該当します。2年間以上のフルタイムコースである必要があります。
- 必要言語力をクリアしていること:CLB4〜6(仕事により必要な言語力が異なります)
- 必要な学歴があること:カナダでの学歴、もしくはカナダ国外での学歴の場合は必要とされるカナダでの学歴と同等かそれ以上の学歴があることを証明するEducational Credential Assessmentのレポート
- 移住のために十分な資金があること:1人の場合は$9,096(2022年現在)。申請に含める家族の人数などにより異なります。
- バーノン地域に住む計画があること
- バーノン地域が定める申請条件を満たしていること:バーノン地域の移住プログラム詳細ページはこちら
2.仕事を見つける
仕事はバーノン、また範囲内に設定されている周辺地域で見つける必要があります。また以下のような条件もあります。
- 週30時間以上のフルタイムの仕事であること
- シーズン限定の仕事ではないこと
- Permanentのポジションであること(雇用形態に契約の終了日がないこと)
- 給料がカナダのJob Bankで定める最低賃金を満たしている、もしくはそれ以上であること
- 職歴がジョブオファーにある業務をできると証明していること
Skill Level
カナダの定めるNational Occupational Classification (NOC) のSkill Levelと職歴がマッチしている(同じレベルか1レベル下、もしくは1レベル上)ことも必要とされています。
3.バーノンへ推薦状の申請
ジョブオファーをもらったらバーノンへこの移住プログラムへの推薦状の申請を行います。必要書類の準備やオンライン上での登録などがあります。各地域によって多少異なる点がありますので、バーノン地域で申請していく場合はバーノン地域の申請条件を確認しながら進めていきましょう。
※バーノン地域で申請する場合に必要になる書類(フォームによってはAdobe Acrobat Readerで開く必要がありますので、パソコンでフォームの記入をしていきます。また変更になる場合がありますので、必ず英語の公式ページもご確認ください。)
- IMM 5894 “Offer of Employment Form”:ジョブオファーについてのフォーム
- VCRF-004 Community Recommendation Questionnaire:質問事項に答えていくフォーム
- IMM 5911 Schedule 1 – Rural and Northern Immigration Pilot:この永住権取得プログラムの申請フォーム
- Proof of Current and Previous Employment:現在、そして今までの職歴証明。レファレンスレターや給与明細、仕事の内容などの詳細
- Educational Credential Assessment:過去の含めた学歴の証明。日本やカナダ国外の卒業資格の場合はカナダでどのレベルの卒業資格となるかを審査してもらう必要があります。
- Language Assessment:言語力の証明。CLB4以上が必要になります。
- Copy of driver’s license:運転免許のコピー(持っている場合)
- IMM 5476 “Use of Representative”:本人自身が申請しない場合のフォーム
※その他、Supporting Documents(追加書類、必要ない場合もあります。)
- Proof of Previous Employment in the community:申請する地域での過去の職歴証明
- Proof of Spouse’s Employment in the community:申請する地域でのパートナーの職歴証明
- Proof of Address:住所証明
- Proof of Family in the community:申請する地域に住んでいる家族の証明
- Proof of Previous Travel to the Community:申請する地域に過去に滞在した記録
4.永住権の申請
バイオメトリクスなどを含め永住権に必要な書類を揃えて、永住権の申請を行っていきます。
永住権取得までの留学プラン例
公立カレッジを出て、仕事をして、そして永住権取得!と言っても今までの学歴や職歴、そして英語力にもよってステップやプランが変わってきます。自分のケースに当てはまる部分、そうでない部分がありますが、全体の流れをここでご案内します。
①まずは英語力から!語学学校選び
公立カレッジに入学するにはIELTS6.0〜6.5ポイントが必要になります。これはTOEFL iBTで90点前後、TOEICですと750点〜800点ほどのレベルになります。英語が特別得意でない方で留学されたことがない方は半年間〜1年間ほど勉強して到達するようなレベルになります。
語学学校はどこに行けばいいの?
バーノンのあるオカナガン地域には留学先としてとても評判の良いケロウナがあり、公立カレッジのオカナガン・カレッジのケロウナキャンパスで英語コースを受講することもできますし、語学学校ではIGKとバンウェスト・カレッジの2校があります。
ここで十分な英語力が身につき、オカナガン・カレッジ入学に必要なIELTSスコアが取得できましたら次に進みます。
②専門的な分野を学ぶ、公立カレッジ「オカナガン・カレッジ」のプログラム
オカナガン・カレッジは日本では短大にあたる現地の公立カレッジです。ここでは就職に直結するような専門分野を学んでいきます。現地に根付いた公立カレッジのため、この場所で必要とされている分野のコースが充実しています。
バーノンではどのような分野が学べるの?
バーノンは主要都市のケロウナよりも小さく田舎町であるため、現地で必要とされる分野も限定される部分がありますが、以下にコースの一覧をご紹介します。ここにない分野のコースもある可能性がありますので、ご希望の分野がありましたらGO AND SEEまでお知らせください!
準学士号 | 期間、開講日 |
---|---|
Associate of Arts Degree | 2年間、9月と1月 |
Associate of Science Degree | 2年間、9月と1月 |
Writing and Publishing Diploma | 2年間、9月と1月 |
Business Administration Diploma | 2年間、9月と1月 |
Post-Baccalaureate Diploma in Accounting | 2年間、9月 |
Human Service Work Diploma | 2年間、年2回(詳しくはお問い合わせください) |
Aircraft Maintenance Technician Diploma | 2年間、2月 |
このプログラムのサポート&永住権申請サポートについて
GO AND SEEはバーノンやケロウナのあるオカナガン地域の留学を現地でサポートしていますので、語学学校からオカナガン・カレッジでのプログラム選択、そしてこのプログラム全体を通した計画をサポートしています。
一緒にサポートしてくれるビザコンサルタント
One Pacific Immigration Consulting
代表:松下智子さん カナダ政府公認移民コンサルタント(R422711)
永住権の細かい規定やアドバイスも関係してくるため、GO AND SEEが提携する日本人のビザコンサルタント、カナダ政府公認移民コンサルタント(R422711)の松下智子さんと一緒に、学校のプログラム選択や手続きから、学生ビザ、就労ビザ、永住ビザまで、このプログラムを利用する移住を全面的にサポートしています。